# システム処理の精査と軽量化(2026-09-27) 対象は通常制作先 `/Users/korizatou114/Projects/とりにく工房ゲーム制作部`。既存のドット人物アニメーション変更を保持した。 ## 精査結果と変更 |対象|確認した処理|対応| |---|---|---| |PathService._run_a_star|最小コスト候補を毎回全件走査。昇降機等の接続がある場合はヒューリスティック0となり、広い候補集合を繰り返し走査する|問い合わせ内だけの最小ヒープへ変更。同コスト時のx/y/層の順序、より良い親による再探索、動的混雑コスト、アクセス権、通行停止を維持。古い候補は取り出し時に棄却| |WorldPreview._service|セルの位置計算からRuntimeの全プロパティ一覧を何度も生成・走査|1回の描画内で取得済みサービスを再利用| |WorldPreview._world_bounds / _cell_dimensions / get_map_rect|同一フレームの全セルで同じ境界・拡大率・矩形を再計算|描画開始で空にしたキャッシュを共有し、描画終了で破棄。カメラ操作・保存復元・Runtime再設定を跨いで保持しない| |Runtime._publish_snapshot / create_snapshot|毎分の各システム状態と履歴の複製・digest生成|保存整合性・イベント配信・決定性に関わるため頻度を変えない。既存digest性能テストを確認対象にした| |FacilityService.advance_one_minute|施設状態評価、稼働中サービスの更新・完了・補充|完了コールバック中の変更検査と処理順を維持。今回は業務更新の省略を行わない| |Runtime._advance_runtime_path_traffic|客・職員の決定的順序での移動、昇降機待ち|順序を維持。内部で利用する経路探索の改善を適用| ヒープの領域は問い合わせ終了で解放される。描画キャッシュは次フレームまで残さない。セーブ形式・ゲーム内時間の進み方・料金・キャラクターの位置は変更していない。 ## 計測方法 同じプロセス内で変更前の線形探索と変更後を比較。1,200セル、固定シードの120経路、通行停止・動的コスト・層間接続・アクセス拒否を含む。経路配列、コスト、到達不能理由、最終スナップショットが一致することを検証した。旧アルゴリズムはテスト用fixtureに限定して保持。 描画は1200×700の実SubViewportを使用。初期世界、停止中、描画命令発行のCPU時間を35フレーム測定し、先頭5フレームを除外。同じ画像になることをピクセル比較した。GPU時間・画面全体のFPS・長時間運営の総所要時間の測定ではない。 追加試験 `tests/performance/test_system_optimization.gd` は282項目。カメラ0.5/1/2/4倍で座標の一致も比較する。`make test-perf` に組み込んだ。時間の絶対値をテストの成否条件にせず、機器負荷による不安定な失敗を避ける。 ## 既存の失敗 `tests/ui/test_staff_management.gd` の職員配置ガイドに関する4項目が失敗。軽量化前のPathServiceとWorldPreviewを戻した独立コピー `/tmp/thetree-performance-baseline` でも同じ4項目が失敗することを確認した。これを軽量化の成功に含めず、既存テストの失敗として別件に残す。 計測・検証ログは `artifacts/performance-2026-09-27/`。新アプリは `build/macos/TheTree-Optimized-2026-09-27.app`。旧版アプリは上書きせず保持する。 ## 計測結果 |対象|変更前|変更後|条件| |---|---:|---:|---| |経路120件・3回の中央値|1,417 ms|908 ms|約36%短縮。3回の比率は0.638〜0.650| |描画CPUの中央値|74.251 ms|1.272 ms|初期世界30フレーム。画像は完全一致| |描画CPUのp95|77.452 ms|1.290 ms|GPU・全体FPSを除く| 絶対時間は開発マシンの負荷に左右される。ゲーム全体が同じ割合で速くなったことを示す数値ではない。 `make check`、macOS書き出し、配布PCKの初回建設13項目を通過。起動コマンドは新しい軽量化版アプリへ更新済み。 ## 最終検証結果 経路・ワールド、職員・客、保存、運営、UI、初日運営、digest・性能試験を実行。重複した比較ベンチマーク3回と配布PCK試験を除き、集計は3,651チェック、うち3,647成功・既存の4失敗。失敗は上記の職員配置ガイドに限定。追加282項目はこの集計に含む。詳細は `artifacts/performance-2026-09-27/regression-results.json`。`make test` 全体の実行ではない。 ## 後続修正 上記の既存4失敗は、階段必須仕様に対して試験用建物が上下を通路だけで接続していたことが原因だった。試験用建物に実階段を配置し、未接続時の負例も追加して修正済み。後続の全79エントリーポイント・6,850チェックはすべて成功。詳細は [全件修正・通しデバッグ](DEBUG_COMPLETION_2026-09-27.md) を参照。上記の3,647成功・4失敗は修正前の検証履歴として残す。