phy: 複数のバリアントで成立するキーはVariantごとに複製して置く

隣り合うキャップが同じフットプリントを食い合う基板(MACRO1)があり、選択を独立な
VariantGroupに必ず分解できるわけではない。分解を強いると、キャップが重なる組み合わせを
作れてしまう。複製してもELCは接続先を、IDXは番号を共有できるので他レイヤーは壊れない。
どのキーノードが同じ物理キーかはBeyond KLEが判定せず、設計者の情報として扱う。

前のコミットで「独立したVariantGroupに分けて表す」と書いたが、MACRO1は下段を含めると
分解できない。あわせて訂正する。

Journal: journal/2026-09-21-variant-shared-key.md

Co-Authored-By: Claude Opus 5 <noreply@anthropic.com>
Claude-Session: https://claude.ai/code/session_01246a5KFLmwcRXriZvX8fdJ
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2026-09-21 21:34:10 +09:00
co-authored by Claude Opus 5
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commit 6d0eba9346
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@@ -1,14 +1,21 @@
# 複数のバリアントで共通のキーを持つ基板があるか
PHY P-15 の検証。
## 結論
実在する。ただし稀で、どれも「独立した2つの選択」を1つの選択肢リストに畳んだ結果だった。
VariantGroupを2つ並べれば、キーを複製せずに表せる。
実在する。そのうえで、共通キーはVariantごとに複製して置く。同じ物理キーかどうかはBeyond KLEが判定しない。
残る問題は別のところにある。MACRO1 は2つの選択の積4通りのうち3通りしか提供していない。
VariantGroupを2つ置くと、基板が提供しない4通り目も選べてしまう。
分解して複製を避けられる基板もあるが、避けられない基板もある。
| ボード | 選択肢 | 分解 |
| --- | --- | --- |
| LW67 | ANSI / ANSI Split Backspace / ISO / ISO Split Backspace | 独立した2つの選択の積。VariantGroupを2つに分ければ複製は要らない |
| MACRO1 | Numpad / Southpaw / Macropad | 分解できない。独立な選択に割ると、キャップが重なる組み合わせが作れてしまう |
複製を許す判断の根拠は、複製しても他レイヤーが壊れないこと。
ELCは排他キーで接続先の組を共有でき、IDXは `order` の配列形式で番号を共有できる。
MAPは同じキーコードを2回書くことになるが、どれが同じ物理キーかは設計者が知っている。
位置で自動判定しようとしても、排他キーは位置もサイズも違ってよい(2UのBackspaceと分割後の1U)ので、
判定の基準にならない。
## 調べ方
@@ -17,42 +24,47 @@ VIAは1つのキーを1つの選択肢にしか置けないので、複数の選
生ラベルの4番目(`"行,列"` の形)がオプション番号と選択肢番号で、これで選択肢ごとのキー集合を作り、
マトリクス位置と形状(x, y, w, h, r)が一致するキーが複数の選択肢に現れるものを探した。
3択以上のオプション415件のうち、「一部の選択肢だけに現れる共通キー」を持つのは2件。
3択以上のオプション415件のうち、該当するのは2件だけだった。
| ボード | 選択肢 | 共通キーの現れ方 |
| --- | --- | --- |
| LW67 | ANSI / ANSI Split Backspace / ISO / ISO Split Backspace | {ANSI,ANSI-split} {ISO,ISO-split} {ANSI,ISO} {ANSI-split,ISO-split} |
| MACRO1 | Numpad / Southpaw / Macropad | {Numpad,Macropad} {Southpaw,Macropad} |
## LW67
## 中身
LW67 は ANSI/ISO と Backspace分割の2択の積(2×2)で、4つの選択肢はその全組み合わせ。
ANSI/ISO と Backspace分割の2択の積で、4つの選択肢はその全組み合わせ。
ISO Enter は ISO 側の2つ、分割Backspaceのキーは分割側の2つに現れる。
VariantGroupを「ANSI/ISO」と「Backspace分割の有無」の2つに分ければ、キーの複製は要らない。
QMKも `LAYOUT_ansi` / `LAYOUT_ansi_splitbs` / `LAYOUT_iso` / `LAYOUT_iso_splitbs` の4つを持つ。
VariantGroupを「ANSI/ISO」と「Backspace分割の有無」に分ければ、キーの複製は要らない。
MACRO1 は左列と右列がそれぞれ「1U×2 か 2U縦 か」の2択で、
## MACRO1
| 選択肢 | 左列 | 右列 |
| --- | --- | --- |
| Numpad | 1U | 2U縦 |
| Southpaw | 2U縦 | 1U |
| Macropad | 1U | 1U |
6行4列。VIAは3択、QMK (`laneware/macro1`) も `LAYOUT_numpad` / `LAYOUT_southpaw` / `LAYOUT_macropad` の
3つしか持たない。`LAYOUT_macropad` は全キー1Uで23キーあり、他の2つが使うフットプリントを全部含む。
配線はすべての位置に来ていて、組み合わせを3つに絞っているのはファームウェア側である。
「左右とも2U縦」は提供されていない。左列と右列を別のVariantGroupにすれば、
`3,0@(0,3.5)1U`(Numpad と Macropad で共通)のようなキーを複製せずに置けるが、
提供されない4通り目も表現できてしまう。
| | 左列 (2,0 / 3,0 / 4,0) | 下段左 (5,0 / 5,1) | 右列 (2,3 / 3,3 / 4,3) | 下段右 (5,2 / 5,3) |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| Numpad | 1U×3 | `5,0` が2U幅。`5,1` は潰れる | 2U縦×2 (`3,3` なし) | `5,2` 1U。`5,3` は `4,3` が潰す |
| Southpaw | 2U縦×2 (`3,0` なし) | `5,0` は `4,0` が潰す。`5,1` 1U | 1U×3 | `5,2` が2U幅。`5,3` は潰れる |
| Macropad | 1U×3 | 両方1U | 1U×3 | 両方1U |
共通キーは8個。`3,0` などの左列1Uが {Numpad, Macropad}、`5,1` と右列1Uが {Southpaw, Macropad} に現れる。
出現集合が交差するので入れ子では表せない。
左右の列だけを見ると独立な2択に見えるが、下段が絡むと分解できない。
「左列と下段左」を1つの選択、「右列と下段右」をもう1つの選択として2つのVariantGroupに割ると、
`4,0` が2U縦のまま `5,0` に1Uキーを置く組み合わせが作れる。これは提供されないどころか、
キャップが重なって物理的に成立しない。
## 捨てた見方
入れ子のVariantGroupで表す案。MACRO1 は {Numpad,Macropad} と {Southpaw,Macropad} が交差するので、
入れ子(片方がもう片方を含む形)では表せない。積として2つ並べる形でしか表せない。
- 入れ子のVariantGroupで表す: 出現集合が交差するので不可能
- 独立したVariantGroupに分けて、成立しない組み合わせを禁止する仕組みを足す:
複製を許せば要らない。禁止の表現を足すほうが重い
- 同じ位置のキーに違う番号が振られたら警告する: 排他キーは位置もサイズも違ってよいので基準にならない
## この調査の限界
VIAの表現力に引きずられている。VIAは選択肢ごとのキー集合しか書けないので、
設計者が最初から「2つの独立した選択」として設計した基板は、VIAの定義でも2つのオプションに分かれ、
この検索には引っかからない。実際、2択のオプションを複数持つ定義が多数ある。
引っかかった2件は「1つのオプションに畳んでしまった」定義だけである。
この検索には引っかからない。引っかかった2件は「1つのオプションに畳んでしまった」定義だけである。
## 検証スクリプト