PHY: 座標を親からの相対に統一し、回転中心パラメータを廃止
クラスター単位の移動・回転を親ノード1つの書き換えで済ませるため、 各ノードは親から見た変換 (x, y, rotation) を持つことにし、絶対座標は 保持しないことにした。回転軸は常に自分自身のローカル原点に固定し、 KLE の rotation_x / rotation_y に相当するパラメータは持たない。 あわせてスナップの基準系をローカル座標系と明記し、親の変換を受けない w, h を Transform から分離した。KLE出力時の行のまとまりは未解決の問い として未確認事項に立てた。 Journal: journal/2026-09-18-phy-coordinate-model.md Co-Authored-By: Claude Opus 5 <noreply@anthropic.com> Claude-Session: https://claude.ai/code/session_01MdLT5x5ka5y6CaWLeE3EKb
This commit is contained in:
@@ -0,0 +1,77 @@
|
||||
# PHY座標モデル: 相対座標 + 回転中心パラメータなし
|
||||
|
||||
## 結論
|
||||
|
||||
- 各ノードは親から見た変換 (x, y, rotation) を持つ。絶対座標は保持しない
|
||||
- 回転中心のパラメータは持たない。回転軸は常に自分自身のローカル原点
|
||||
- Key も Cluster も同じ変換を持つ。per-key回転のためにクラスターを作る必要はない
|
||||
- スナップ(0.25U / 15度)はローカル座標系での話
|
||||
- w, h は Transform から分離する(親の変換を受けないため)
|
||||
|
||||
## 案の比較
|
||||
|
||||
### 座標系
|
||||
|
||||
| 案 | 利点 | 欠点 |
|
||||
|---|---|---|
|
||||
| 絶対座標 | KLEとの往復が素直。保存値がそのまま最終位置 | クラスターのpositionと二重管理になる。階層が実質的に選択範囲の記録にしかならない |
|
||||
| 相対座標(採用) | クラスターの移動・回転が親1ノードの書き換えで済む | 畳む処理が要る。KLE再インポート時に逆変換で端数が出る |
|
||||
| 相対+絶対を併記 | 読み出しに変換が不要 | 二重管理の問題がそのまま残る |
|
||||
|
||||
### 回転中心
|
||||
|
||||
| 案 | 利点 | 欠点 |
|
||||
|---|---|---|
|
||||
| ノードごとに回転中心を持つ(KLE方式) | 任意のピボットを保存できる | グループ回転で全キーが同じrx/ryを共有する必要がある。移動のたびに全キー更新 |
|
||||
| 自分の原点に固定(採用) | パラメータが消え、式が Translate·Rotate だけになる | 共通ピボットを残したい場合はクラスターを作る必要がある |
|
||||
|
||||
## 根拠
|
||||
|
||||
### 絶対座標を採らない理由
|
||||
|
||||
キーが絶対座標を持つ状態でクラスターにも position があると、同じ情報が2箇所に存在する。
|
||||
クラスターを回すときにクラスターの角度を書き換えるのか配下の全キーを再計算するのかが定まらず、
|
||||
片方だけ更新されたファイルが生まれる。元の保存形式でクラスターの position の意味が
|
||||
書かれていなかったのは、この行き場のなさが未解決のままだったためと思われる。
|
||||
|
||||
また絶対座標を正本にすると、入れ子構造は「選択範囲の記録」以上の意味を持たない。
|
||||
それならフラット配列 + clusterId の方が構造として正直で、階層クラスターの要求と噛み合わない。
|
||||
|
||||
畳んで絶対座標にする処理は KLE出力・PCB出力のためにどのみち必要。
|
||||
絶対座標を正本にしてもクラスター操作のために逆方向が要るので、結局両方向を書くことになる。
|
||||
|
||||
### per-key回転とクラスター数
|
||||
|
||||
平面上の剛体配置の自由度は、位置2 + 向き1 = 3。
|
||||
ノードが (x, y, rotation) を持つならちょうど3自由度なので、どんな配置でも
|
||||
全キーを同じ親の直下に並べて表現できる。キーごとに角度が違ってもクラスターは増えない。
|
||||
|
||||
当初 Alice を per-key回転の例として挙げたが、Alice は左右のアルファ部がそれぞれ一体で傾いた
|
||||
2クラスターであり、per-key回転の例ではない(ユーザーによる訂正)。
|
||||
代わりに GRIN系 の指摘があったが、実際のジオメトリを確認していないため保留。
|
||||
上の自由度の議論は形状に依存しないので、結論は変わらない。
|
||||
|
||||
### ピボットは編集操作の状態であってデータではない
|
||||
|
||||
ピボットは「θを変えたとき何が動かないか」を決めているだけで、
|
||||
結果として得られる配置は (x, y, rotation) で表現できる。
|
||||
扇状配置のような共通ピボットは、エディタ側の操作として結果の数値を焼き込めばよい。
|
||||
後から開き具合を編集し直したい場合だけ、その扇をクラスターにする(クラスター原点 = ピボット)。
|
||||
ピボットを永続データとして持つと、KLE の rotation_x / rotation_y と同じものになる。
|
||||
|
||||
### row/col への影響
|
||||
|
||||
放射状に並べるとrowの概念が崩れるのではないかという懸念があったが、
|
||||
PHYレイヤーはrow/colを扱わないため問題にならない。
|
||||
matrix情報は任意の付加情報で、正本はIDX/ELC側にある。幾何がmatrixに制約されることはない。
|
||||
KLEでrowが崩壊するのは物理配置から論理的な行を推定しているためで、
|
||||
その推定をやめることがレイヤー分離の目的そのもの。
|
||||
|
||||
## 捨てた案
|
||||
|
||||
- 相対座標を正本にしつつ絶対座標をキャッシュとして併記する。二重管理の問題が再発する
|
||||
|
||||
## 未決のまま残したもの
|
||||
|
||||
- KLE出力時に行ごとにまとめたいという要求。方法未検討のため未確認事項として残した
|
||||
- Key.profile を実体で持つか参照IDで持つか。今回の決定の範囲外なので元のまま Profile 実体を残した
|
||||
Reference in New Issue
Block a user