--- name: doc-lint description: ドキュメントがAGENTS.mdの運用ルール1〜5に沿っているか検査する。推測タグと未確認事項の対応漏れ、保留課題の書式・参照・必須欄、journalへのリンク、比較表の混入などを検出する。 argument-hint: [ファイル...] --- # ドキュメントのルール違反を検査する 機械的に判定できる項目はスクリプトで検出し、判断が要る項目だけ目視で見る。 共通の運用ルールは、AGENTS.mdの参照先であるCLAUDE.mdを正とする。 **検出して報告するだけで、勝手に直さない。** 修正は内容を確認してもらってから。 ## 1. スクリプトを走らせる ``` python .agents/skills/doc-lint/doc-lint.py [ファイル...] ``` Python 3.9以上で実行する。引数なしでリポジトリ直下の `*.md`、`journal/*.md`、`backlog/**/*.md` を全部見る。 実行場所にかかわらずリポジトリを基準に分類し、明示したパスは実行ディレクトリから解決する。 ERROR があれば終了コード 1。存在しない引数のファイルもERRORにする。 検出する項目: | 種別 | 内容 | |---|---| | ERROR | 本文の `[推測:P-n]` に対応する `## 未確認事項` の項目がない | | ERROR | 本文の推測タグに対応する項目に `- 格上げ条件:` の内容がない | | ERROR | タグのない未確認事項に `- 格上げ条件:` または `- 完了条件:` の内容がない | | ERROR | `## 未確認事項` のIDが重複している | | ERROR | 未確認事項へのローカルリンクの参照先ファイル・見出しがない、または個別項目へのリンクが未確認事項の項目を指していない | | ERROR | リンクラベルの課題番号と参照先の課題番号が一致しない | | ERROR | 仕様書の `## 保留課題` がリンク箇条書き以外を含む、空である、参照先ファイル・見出しがない | | ERROR | 末尾の管理セクションが重複する、保留課題 → 検討済み・非採用 → 未確認事項の順でない | | ERROR | backlogの項目IDが不正・検査対象内で重複する、必須5欄がない・空である | | ERROR | backlogに推測タグがある、参照先ファイルが存在しない | | ERROR | journal へのリンク / journal から他ファイルへのリンク | | ERROR | `## 検討済み・非採用` の項目が journal ファイル名を参照していない | | ERROR | journal のファイル名が `YYYY-MM-DD-.md` 形式でない | | WARN | `## 検討済み・非採用` が5件を超えた | | WARN | 本文の段落・箇条書き項目に、リンクのない課題番号や、課題への参照を伴わない「未決」「未定」がある | | WARN | journal の冒頭20行に結論が見当たらない | | WARN | メインドキュメントに比較表・優先度評価・却下案の記述らしきもの | **本文タグのない `## 未確認事項` の項目はエラーにしない。** 実装前に判断が必要な未解決の問いとして正当。 設計判断は「完了条件」でよい。タグなしの項目が事実確認なのか設計判断なのかは、目視で確認する。 backlogでは `### PHY-P-14 題名` のように区分付きIDを使い、関連仕様・未決事項・保留できる理由・再開条件・完了条件を必須とする。 仕様書側の書式は `- [PHYの保留課題](backlog/README.md#phy)`。 backlogは短い候補・制約を保持できるため、メインドキュメント向けの散文ヒューリスティックは適用しない。 WARN の散文検出は当たりが粗い。取りこぼしも誤検出もあるので、出た/出ないを結論にしない。 未確認事項リンクの検査対象は `[P-3](#p-3-...)`・`[MAPのP-3](MAPレイヤー.md#p-3-...)` 等の インラインリンク。Markdown全般のリンク検査ではない。 「未決」「未定」のWARNは、次行の参照も同じ段落として扱う。コード例、末尾の管理セクション、 journal、backlog、ルールブック自体はこのWARNの対象外とする。 WARNから課題の追加や本文の削除を自動決定しない。 ## 2. スクリプトで見られない項目を確認する こちらが本体。ファイルを読んで判断する。 - **「なぜBではないのか」が理由として残っていないか。** 却下理由ではなく、現在効いている制約として書かれているか。 - ✗ `階層構造はKLEが非対応なので諦めた` - ○ `階層クラスターはKLE JSONに出力しない(KLE互換性の制約)` - **本文が前提にする未確認の記述にタグが付いているか。** 検査項目の中で最も重要で、 機械では判定できない。「〜できるはず」「〜と考えられる」「実現可能」で実際に試していない 記述を探し、`[推測:P-n]` が付いているか確認する。 - **同じ事実が複数ドキュメントに複製されていないか。** 片方だけ古くなる。 - **他の担当の説明を移した結果、責務の境界まで消えていないか。** この文書だけで担当範囲が分かるための一文と参照は残し、他の担当の詳細仕様は参照先で管理する。 - **非採用一覧の各項目は、将来のどんな再提案を防ぐか。** 本文の制約で十分か、実際に検討した別方針として経緯への入口が必要かを判断する。 件数・古さ・重複だけで一律に追加・削除しない。 - **本文の未決記述は、読者に何を伝えるためにあるか。** 現在の対応範囲は本文に残し、問いの詳細は未確認事項へ集約する。 対応項目へのリンク、必要な課題の追加、不要な言及の削除のいずれかを判断する。 リンクが存在しても、その問いが本文の内容に対応するかは目視で確認する。 - **保留中の対応範囲が仕様本文にあるか。** 現在の実装が答えに依存する前提をbacklogへ隠していないか。 - **再開条件・完了条件が具体的か。** 仕様書の保留課題リンクは該当区分に向き、解決済みの課題が残っていないか。 - **journal の冒頭20行で、結論と選択肢が分かるか。** 見出しの有無ではなく中身を読む。 - **コミット規約**(必要なら `git log --oneline` を見る) - 1コミット1決定になっているか - journal を伴う決定のメッセージに `Journal:` 行があるか ## 3. 報告する 機械検査のERROR / WARNと、目視で確認した内容・未確認の範囲を分けて報告する。 機械検査が0件でも、内容の分類・責務の境界・記録の必要性が適切だった証明にはしない。 目視確認を省いた場合はその旨を明記する。 修正案は出してよいが、適用は確認を取ってから。事実関係の誤りを見つけた場合も、直さず指摘する。 ## 注意 - 既存ドキュメントへのルール適用は段階的に進めている。 WARN が大量に出るのは想定内で、再編(`/restructure-doc`)のタイミングで解消する。 再編前のファイルの WARN を個別に直そうとしない。 スクリプトを変更した場合の回帰検査: ``` python -B -m unittest discover -s .agents/skills/doc-lint -p test_doc_lint.py ```