# Beyond KLE: 実装計画 ## PHY Editor の土台 PHY Editor は自作する。既存のレイアウトエディタのコードを土台にしない。 PHYの正本は相対座標の木だが、既存エディタ(KLE, kle-ng)の移動・回転・undoはフラットな絶対座標の配列を直接書き換える作りで、改造しても中核は書き直しになるため。 - ijprest/keyboard-layout-editor のコードは取り込まない。全権利留保で、作者はフォークを避けたい意向を明記している。ソースを読んで挙動を確かめるのは可 - adamws/kle-ng は MIT ライセンスで、参考実装として読める - 過去の自作エディタ(Documents/Dev/kbd-editor)のコードも取り込まない。KLE本体を参考に書かれた部分が多く、どこが由来か切り分けられないため。プロファイルの定義項目など、概念を参考にするのは可 ## 検証用サンプル ### テストケース 入力はKLE JSONとし、取り込みを通してPHYへ変換する。 | ケース | サンプル | 主に確かめること | |---|---|---| | 60% | Cr0wn60 | 行スタッガード、幅の違うキー、左右対称配列の中央の隙間 | | 分割 | crkbd、jisplit89 | 左右の分離、カラムスタッガードと回転した親指キー(crkbd)、キー数の多いJIS配列の分割(jisplit89) | | 分割 + バリアント | Kyria、Iris Rev.7 | 回転したクラスター内のバリアント(Kyria)、部品(エンコーダ)を含む3択のバリアント(Iris Rev.7) | | マクロパッド | 4x4 | 最小構成 | | charlieplexing | Cr0wn60(VIA定義) | 行と列が同じピンを共有する配線を、ELCの接続先で表せるか | リポジトリに置くサンプルは `samples/` にある。 - `kle/cr0wn60.json`: [EwdErna/Cr0wn60](https://github.com/EwdErna/Cr0wn60) の `keyboard-layout.json`(919cc9e、MIT) - `via/cr0wn60.json`: 同リポジトリの `cr0wn60-via.json`。ラベルにマトリクス位置を持つ - `kle/macropad-4x4.json`: このリポジトリで作成 Cr0wn60はcharlieplexingで、行と列に同じ9本のピンを割り当て、使わない位置をマスクしている。 ピンの割り当ては、ファームウェア [EwdErna/qmk_firmware](https://github.com/EwdErna/qmk_firmware) の `dev/ewderna_22` ブランチ(68d9249)の `keyboards/ewderna/cr0wn/cr0wn60/` にある (`info.json` の `matrix_pins`、`cr0wn60.c` の `matrix_mask`)。 その他はコピーせず、[the-via/keyboards](https://github.com/the-via/keyboards)(GPL-3.0)から、コミット 9e3e9f4 の次のファイルの `layouts.keymap` を取得して使う。 - crkbd: `src/crkbd/crkbd.json` - jisplit89: `src/jisplit89/jisplit89.json` - Kyria: `src/splitkb/kyria.json` - Iris Rev.7: `src/keebio/iris/iris-rev7.json` VIAの定義に含まれるKLE JSONは、ラベルにキー名ではなくマトリクス位置(`行,列`)を持つ。 バリアントは、ラベルの別の欄に `選択肢の番号,候補の番号` の形で示す。 キー名のラベルによる照合の検証には使えない。ELCの接続先とバリアントの検証に使う。 ### データ例 #### 60% ANSI PHY Layer (抜粋) ```json { "version": "1.0.0", "metadata": { "name": "60% ANSI", "description": "Standard 60% layout" }, "profiles": [ { "id": "standard", "name": "Cherry MX", "unitSize": { "x": 19.05, "y": 19.05 } } ], "root": [ { "type": "key", "id": "k00", "profile": "standard", "transform": { "x": 0, "y": 0, "rotation": 0 }, "size": { "w": 1, "h": 1 }, "labels": ["Esc"] }, { "type": "key", "id": "k60", "profile": "standard", "transform": { "x": 5, "y": 4, "rotation": 0 }, "size": { "w": 6.25, "h": 1 }, "labels": ["Space"] } ] } ``` ## 検討済み・非採用 - ijprest/keyboard-layout-editor の改造 (journal/2026-09-18-editor-base.md) - adamws/kle-ng の改造 (journal/2026-09-18-editor-base.md) - 過去の自作 kbd-editor を土台にする (journal/2026-09-19-kbd-editor-review.md) ## 未確認事項 ### P-1 kle-serial2 の serialize がKLE本体のコードに由来しないか - 位置づけ: 未解決の問い。KLE JSONの書き出しに kle-serial2 (MIT) を使うかの判断に関わる - 現状の認識: 本家 kle-serial は書き出しを「KLE本体から移植予定」としていた。kle-serial2 の serialize は KLE の serial.js と構造が似るが、KLEフォーマットがその構造を要求するため由来の証拠にはならない - 格上げ条件: kle-serial2 の作者に出自を確認する。確認できない場合は書き出しを自前で書くかをユーザーが決める ### P-2 技術選定 - 位置づけ: 未解決の問い。言語、UIフレームワーク、描画方式、状態管理、テスト、KLE JSONの読み書きに使うライブラリ - 現状の認識: 旧計画はReact系の構成を挙げていたが、選定の根拠はない。Vueの案もNuxtに慣れているというだけ - 現状の認識: エディタはSSRもルーティングもほぼ使わないので、Nuxtは不要。素のVue/Reactを想定している(未決) - 現状の認識: 描画はSVGが有力。`` の入れ子変換がPHYの `Translate · Rotate` と同じ定義で、クリック判定と画面→ローカル座標の逆変換(`getScreenCTM`)をブラウザに任せられる。文字の折り返しは自前になる。試作はしていない - 格上げ条件: ユーザーが選ぶ。描画方式は、回転したクラスター内のキーのドラッグを試作して確かめる ### P-3 リポジトリ構成 - 位置づけ: 未解決の問い。モノレポにするか、パッケージをどう分割するか - 格上げ条件: P-2 の決定後に、ユーザーと分割単位を決める