# 仮決定 各項目: 仮決定 / 理由(短く) / 覆すときに影響する箇所。 「モック対象外」は、未決のまま進めてもモックが作れるという意味で、問いが解決したことを意味しない。 ## A. モックの範囲と技術 ### T-1 モックの目的 配置を編集しても割り当てがずれないこと、全バリアントを保持したまま選択した構成を出力・往復できることを、動くもので確かめる。 完成品のツールにはしない。 ### T-2 対象範囲 ブラウザで動く1つのアプリ。1画面でタブを切り替える。 | ツール | 作る範囲 | | --- | --- | | PHY Editor | KLE JSONの新規取り込み、キー・部品の追加、移動・回転・サイズ編集、クラスター化・解除・reparent・数値入力のreframe、バリアントの編集・表示切替、KLE JSON出力 | | Key Indexer | 全バリアントのキーの一覧、`order` への登録・除外・並べ替え、選択構成での出力番号のプレビュー | | Wiring Editor | MCUの提供者と接点キーの端子のフォーム編集、配線の表示、未配線・衝突の表示、LEDチェーンの順序編集 | | Keymap Designer | 基本キーコードと名前によるレイヤー動作の割り当て、レイヤーの追加・改名・並べ替え、未割り当ての表示 | | Generator(プレビュー) | 選択構成の平坦な配置、IDXの並び、row/col、MAPの配列、対応表を `mock-target.json` に出力。QMKにそのまま渡せる生成物とは扱わない | | 共通 | プロジェクトの保存・読み込み、Undo/Redo、検証結果の一覧 | 対象外: 実機との通信(VIA/WebHID)、QMKのビルド・書き込み、HST、アナログ入力、マルチプレクサ、光学スイッチ、エンコーダ等への割り当て、マクロ・タップダンス等の動作定義。 後段(任意): 疑似デバイスとの往復(書き込み → 外部での変更を模擬 → 読み出し → 差分確認 → MAPへ取り込み)。着手する場合は T-24 に従う。 ### T-3 作る順番 1. 回転したクラスター内のキーのドラッグと、保存・再読み込みの往復(描画方式の確認を兼ねる) 2. IDX・MAPとの連携 3. ELCと出力の対応表 4. (任意)疑似デバイスとの往復 ### T-4 検証に使うデータ `samples/kle/macropad-4x4.json`、`samples/kle/cr0wn60.json`(幾何のみ)、手作りの回転・入れ子バリアントのfixture。 実在の配線とVIAの適合は検証の対象にしない。 ### T-5 技術選定 (implementation-plan P-2) | 項目 | 仮決定 | | --- | --- | | 言語 | TypeScript(strict) | | UI | Vue 3(Composition API) + Vite。Nuxtは使わない(SSR・ルーティングが不要) | | 描画 | 素のSVG。PHYの階層を入れ子の `` に対応させ、ドラッグは親要素の `getScreenCTM()` の逆行列でローカル座標へ戻す | | 状態管理 | 文書全体を1つの `shallowRef` に置き、純粋な更新関数(コマンド)で置き換える。UIの状態は別に持つ。Piniaは入れない | | Schema検証 | Ajv(draft 2020-12)。参照の整合性などの意味的な検証は別の関数にする | | テスト | Vitest(変換・参照整合性)、Playwright(SVG上の操作・保存の往復) | | パッケージ管理 | pnpm。依存の版はlockfileで固定 | 理由: 描画の変換がPHYの `Translate · Rotate` と同じ定義で、座標の逆変換をブラウザに任せられる。Vueは既存の経験を使える。 ### T-6 リポジトリ構成 (implementation-plan P-3) このリポジトリの `mock/` に単一のパッケージとして置く。 中は `domain/`(層のモデル・変換。Vue・DOMを参照しない)、`io/`(KLE・プロジェクトファイル)、`ui/` に分ける。 モノレポ化とパッケージの分割はモックの後に決める。 ### T-7 KLE JSONの読み書き (implementation-plan P-1) kle-serial2 を使わず、読み書きともに自作する。ijprest/keyboard-layout-editor・kle-serial・過去のkbd-editorのコードも取り込まない。 KLE本家の挙動の確認は、既存の検証ハーネスで本家の `serial.js` を動かして比べる(コードは写さない)。 理由: 出自の確認を待たずに進められ、後からライブラリへ差し替えられる。 ### T-29 PHY Editorの作り直し `ui/phy/` だけを作り直し、`domain/`・`io/` とそのテストは流用する。作り直したものもモックとして扱う。 入力は [phy-editor-feedback.md](phy-editor-feedback.md) と [phy-editor-keybindings.md](phy-editor-keybindings.md)。 理由: 所感はすべて画面の操作と表示に関するもので、データモデル側に作り直す理由がない。 ### T-30 作り直し1回目の所感への対応 T-29 のコードを作り直さず、[phy-editor-feedback.md](phy-editor-feedback.md)「作り直し1回目(T-29)を触った所感」を下の単位で順に直す。 1単位1コミットとし、各単位で既存の Vitest・Playwright を通してから次へ進む。 理由: 所感はどれも局所的な修正か機能の追加で、T-29 の構成(composable・純粋モジュールの分離)のまま入る。 | 順 | 単位 | 内容 | 主な箇所 | | --- | --- | --- | --- | | 1 | 選択の描画層 | 選択枠を太くし、`NodeSvg` の再帰から外して最前面の層に描く。以後のオーバーレイ(5・8)もこの層に載せる | `NodeSvg.vue`、`PhyEditor.vue` | | 2 | パネルの幅 | 階層パネルを閉じたら、キャンバスが空いた幅を埋める | `PhyEditor.vue` の `grid-template-columns` | | 3 | バリアント | ポップオーバーの印を「既定」と分かる見た目にする。バッジには名前を書かず、表示中のバリアント名はツールチップで示す。クラスター内のキーから作ったバリアントグループは、そのクラスターの中に作る | `NodeSvg.vue`、`usePhyCommands.ts` | | 4 | ドラッグ中の自動スクロール | キーを画面の端へ寄せると、キャンバスがスクロールする | `usePhyCanvasPointer.ts`、`usePhyCanvasView.ts` | | 5 | クラスターの原点 | 選択中のクラスターにだけ、原点に丸を出す | 1の層 | | 6 | キー追加の位置 | 選択中のキー(複数なら最後に選んだキー)の行の右端に追加する。何も選んでいなければ、同じコンテナの全キーの下に新しい行を作り、その左端に置く。クラスターを選んでいればその中に、バリアントグループを選んでいれば表示中のバリアントの中に、同じように新しい行を作る。行の判定は `domain/` に純粋関数として実装してテストし、のちにIDX Editorでも使う。規則は [idx-editor-feedback.md](idx-editor-feedback.md)「行と列の判定」 | `domain/rows.ts`、`usePhyCommands.ts` | | 7a | 長押しの切り出し | 長押しの処理を composable に切り出す。挙動は変えない | `usePhyCanvasPointer.ts` | | 7b | 長押しの2方式 | ループ方式(間隔を延ばし、円形インジケータと選択先のリストを付ける)と、長押しでリストを出して選ぶ方式を入れ、ツールバーで切り替えて比べる。間隔は、押してから600msで始まり1000msごとに進む。リスト方式は、押した位置から少し離してリストを出し、ポインタがリストに入ったら巡回を止め、離したときに指している行で確定する。リストに入らずに離せば、そのときの巡回先で確定する。ループ方式は長押しのあと動かすと選んだ先をドラッグし、リスト方式はドラッグしない | 7aの composable | | 8 | スイッチ・スタビライザーの表示 | 既定は非表示にし、トグルで色違いの十字を出す。プロパティ欄に `switchOffset` の入力欄と、スタビ位置の候補の選択欄を置く(下の「単位8のスタビ候補」) | 1の層、`PhyProperties.vue` | 順番の理由: 1で作る層を5と8が使う。2〜5は小さく独立しているので先に片付ける。 7は最も大きく、試して比べる部分なので、挙動を変えない切り出しを先に入れる。 #### 単位8のスタビ候補 スタビ位置はキーのサイズで候補を引き、キーごとに候補を複数選べる。何も選ばなくてもよい。 選んだ候補はプロジェクトファイルの `ui` にキーIDごとに持ち、PHYには入れない(いずれPHYへ移す)。 どのサイズも、何も選ばない状態から始める。 候補を選んでも `switchOffset` は変えない。`switchOffset` は手で入れる。 候補は、キーの (w,h) 矩形の中心から±の位置に置く2点で表す(1U = 19.05mm)。縦長のキーは長辺の向きに置く。 Cherry MX系の値を使う。出典は Deskthority wiki「Space bar dimensions」と、プレート・基板の生成ツール(kad、keyswitch-kicad-library)。 | 幅 | 候補 | | --- | --- | | 2〜2.75U | ±11.938mm | | 3U | ±1U | | 4U | ±1.5U | | 4.5U | ±34.671mm | | 5.5U | ±2.25U | | 6U | ±2.5U(軸がずれた型。実物は `switchOffset.x` = +0.5U)、±2U | | 6.25U | ±50mm(軸がずれた型もこの位置。実物は `switchOffset.x` = +0.625U)、±40mm、±42.5mm | | 6.5U | ±2.75U | | 7U | ±3U | | 8U・9U・9.75U・10U | ±3.5U | 6Uの±2.5Uは、軸が中央の型(Topre等)と軸がずれた型で同じ位置になるため、1つの候補にまとめる。 ISO Enter・BAE等の異形キー(`w2`・`h2`・`x2`・`y2` のいずれかを持つキー)には、候補を出す仕組みだけを入れ、候補は置かない。 上にない幅のキーは候補なし。 覆すときに影響する箇所: `mock/src/ui/phy/`、6の行判定の関数とそのテスト。 ### T-31 IDX Editorの作り直し `ui/panels/IdxPanel.vue` を捨て、`ui/idx/` に一から作る。入力は [idx-editor-feedback.md](idx-editor-feedback.md)「方向が合意できたもの」。 `order` の操作(挿入・入れ替え・連番の並べ直し・走査・取り込みの照合)は `domain/` に純粋関数として置いてテストし、行と列の判定は `domain/rows.ts` を変えずに使う。 `ui/phy/viewport.ts` の純粋関数は使ってよいが、`ui/phy/` は変えない。 理由: 所感は画面の操作の作り直しで、`IdxFile` の形と `domain/idx.ts` は変える理由がない。 所感が定めていない部分は、下のとおり仮に決める。 - 表示する構成: エディタ内の状態として持ち、開いたときは `output.variantSelection`(欠けたグループは既定)から始める。 切り替えても `output` は書き換えず、Undoにも積まない。 - 画面: 左にバリアントのツリー、中央にキャンバス、右に並べ替え(プリセット・取り込み・未登録の登録)と選択中のキーの情報。 キーには選んだ構成での出力番号を出す。未登録のキーは番号を出さず、未登録と分かる見た目にする。並びのリストは置かない。 - 選択: クリックで1つ、Shift/Ctrl+クリックで追加・解除、何もない場所からのドラッグで範囲選択、Escと何もない場所のクリックで解除。 - ドロップの判定: ドロップ先のキーの幅を4等分し、左端の1/4は「そのキーの前へ挿入」、右端の1/4は「後へ挿入」、中央は入れ替え。 回転したキーはキーの向きで測る。ドラッグ中は挿入位置の線か入れ替えの印を出す。何もない場所へのドロップは取り消し。 ドラッグで動かすのは押したキー1つだけ。未登録のキーをドロップすると、その位置に登録する(入れ替えはしない)。 - 隠れたキーのくっつき先: 前後で最も近い表示中のキーを候補にし、VariantGroupの祖先を共有するほうへ付ける。 両方と共有する、どちらとも共有しない場合は手前に付ける。手前がなければ後ろに付ける。 表示中のキーに挟まれた隠れたキーの並びは、後ろに付くキーが出たら、そこから先をすべて後ろに付ける(順序を保つため)。 - 連番の並べ直し(プリセット・取り込みの共通操作): 渡された列のキーを、列の先頭キーがあった位置から連続して置く。 列に入らない表示中のキーは、互いの順序を保つ。列に未登録のキーがあれば登録する。 隠れたキーは、くっついている表示中のキーと一緒に動く(ドラッグでの移動と異なる)。 - 左右の半身: 判定した列のうち、隣り合う列の隙間が最も大きい所で分ける。最大の隙間が0.5U未満なら、範囲の中央のx座標で分ける。 回転したキーは、外接矩形で行と列を判定する。 - 向き: 行優先・列優先は全体に1つ(通常 / 左右逆)。半身ごと・行ごとに左右交互は、左手側と右手側に別々に指定する。 マトリクス順は向きを持たず、row→colの順に並べ、ELCで位置が決まらないキーは今の順序のまま末尾に置く。 - プレビュー: 行で走査する方式は行を線で結んで色分けし、列を選んで↑/↓で行の割り当てをずらす。 列優先は列を結び、行を選んで←/→でずらす。仮の出力番号と半身の境界も出す。Escで取り消し、適用で1回のUndo単位にする。 - 取り込み(QMK `keyboard.json` の `layout[]`、VIA定義の `layouts.keymap`、KLE JSON): 各キーの位置・回転を、表示中のキーの位置・回転と照合する(1対1、許容差0.01U)。 照合できたキーの列を連番の並べ直しに渡し、照合できなかった数を表示する。QMKで複数のレイアウトがあれば選ばせる。 覆すときに影響する箇所: `mock/src/ui/idx/`、`mock/src/domain/` の IDX の並べ替え関数とそのテスト、`mock/e2e/idx.spec.ts`。 ### T-32 PHY Editorでの異形キー PHY Editorで、2つ目の矩形(`x2`・`y2`・`w2`・`h2`)を持つキーを描き、編集し、追加できるようにする。 理由: データモデル・KLEの読み書きは2つ目の矩形を扱えるのに、キャンバスは主矩形しか描かず、編集手段もなかった。 - 描画: 2つの矩形の和の外形を1つの輪郭で描く。選択枠も同じ外形にする。当たり判定と範囲選択は両方の矩形で取る。 2つ目の矩形を持たないキーは今までどおり角丸の矩形で描く。 - 編集: プロパティ欄に「異形キー」のチェックを置き、オンのときだけ2つ目の矩形の欄(X2・Y2・Width2・Height2)を出す。 オンにしたときの初期値はKLEの既定(0, 0, w, h)。オフにすると4つとも消す。Width・Heightを変えても2つ目の矩形は変えない。 - 追加: ツールバーの「キーを足す」(1U)はそのまま残し、隣に「異形キーを足す」のselectを置く。 候補は `domain/` のプリセット表から出し、今はISO Enter(KLEのプリセットと同じ `w1.25 h2`、`x2 -0.25 w2 1.5 h2 1`)だけを置く。 プリセットを表に足せば、selectの項目も増える。ショートカットのキー追加は1Uのまま。 - 追加位置: 1Uキーと同じ規則(T-30 単位6)で求めた位置に、キーの外接矩形の左上を合わせる。ISO Enterは原点が外接矩形の0.25U右になる。 - スイッチ位置・スタビ: 変えない。スイッチは主矩形の中心(`switchOffset` 0)、スタビ候補は置かない(T-30 単位8)。 覆すときに影響する箇所: `mock/src/domain/keyShape.ts` とそのテスト、`mock/src/ui/phy/` の描画・選択枠・プロパティ欄・ツールバー、`mock/e2e/phy.spec.ts`。 ## B. 明示的な未決事項 ### 未確認事項 | 出典 | 仮決定 | | --- | --- | | 全体 P-1 アナログ値の解釈の所属 | モック対象外。ELCにも仮置きしない | | MAP P-1 動作定義とキーごとの設定の保存形式 | モック対象外。MAPは現行Schemaの `layers[].keymap[]` だけを扱う。モック後の叩き台として: マクロ・Staticの動作は `map.definitions[]`(`name` で識別、`kind` と種別ごとの内容)に置き、キーごとの設定はPHYのキーIDに付ける(`map.keySettings[keyId]`) | | MAP P-2 VIAのコマンドは0.34.4のソースどおり[推測] | 推測に依存しない。実機通信を作らない。疑似デバイスはアプリ側の操作を模擬するだけで、VIAの動作とは扱わない | | MAP P-3 プロジェクトと実機の対応・状態管理 | 本線のモックでは対象外。疑似デバイスの段階で T-24 を使う | | HST P-1 使う側が逆引きを判断できる[推測] | 推測に依存しない。逆引き・Key Overrideの候補生成を作らない | | HST P-2 対象ホストを複数持つか | モックではホストを持たない。MAPはQMKの表記のまま表示し、よく使うコードだけUS配列の文字を添える(T-23) | | implementation-plan P-1〜P-3 | T-7、T-5、T-6 | ### backlog | 項目 | 仮決定 | | --- | --- | | PHY-P-2 KLE取り込みの照合基準 | 新規PHYとしての取り込みだけ。照合・更新は作らない | | PHY-P-6 見た目情報の所属層 | 現行Schemaどおり、キー単位とファイル単位の `kleCompatibility` に退避し書き戻す。編集UIは作らない。ラベルと `a` の往復はT-20 | | PHY-P-8 ラベルのMAP適用 | 自動適用しない。ラベルは表示だけ | | PHY-P-12 部品の表裏 | 描き分けない。予約グループ名は `@led` `@encoder` `@screw` `@oled` の4つを仮に置き、形だけ変えて描く。それ以外は共通のマーカーと名前 | | PHY-P-13 reframeの操作系 | 通常の移動・回転とは別の「座標枠の変更」コマンドにし、原点と基準角度を数値で入れる。ハンドル操作は作らない | | PHY-P-14 原点の吸着 | 作らない | | ELC-P-1 光学スイッチ | 対象外。接点に読み替えない | | ELC-P-2 複数マルチプレクサ | 対象外。analog-muxの提供者はデータとして読み書きだけする | | ELC-P-3 走査設定 | Generatorのプレビューは単純な接点マトリクスに限る(T-19)。走査方向は出力設定で明示させ、配線から推定しない | | IDX-P-1 既存コミュニティレイアウトとの互換 | 保証しない。独自の `order` を編集・保存するだけ | | MAP-P-4 ON/OFF以外の入力 | 対象外。エンコーダはPHYの部品ノードとして置くまで | | MAP-P-5 表示するOS配列 | T-23 | | MAP-P-6 developブランチ・Community Modules | 対象外(QMKへの実出力をしない) | | MAP-P-7 再ビルド時の調整の保全 | 対象外 | | MAP-P-8 QMK以外のキーコード表記 | QMK表記だけを保存する | | MAP-P-9 Cコードの生成 | 対象外 | ELC本文にある「LEDのドライバIC方式」「デジタル側の提供者の種別ごとの記述」も対象外とする。 ## C. 暗黙の未決事項 仕様だけでは実装が一意にならない箇所。 ### T-10 プロジェクトファイル 1ファイル `*.bkle.json` に束ねる。 ```ts type ProjectFile = { format: "beyond-kle-mock-project", version: "0.1.0", projectId: string, phy: PhyFile, elc: ElcFile, idx: IdxFile, map: MapFile, // 各層はSchemaどおりのファイル形 output: { variantSelection: Record, matrix?: MatrixOutputSettings }, ui?: unknown // 表示中のバリアント、ズーム等。仕様の層には入れない } ``` 各層を単独のJSONとして書き出す・読み込む機能も持つ。モック独自の拡張は各層の中に入れず、`ProjectFile` の直下に置く。 ### T-11 ID 新規ノードは種別の接頭辞 + ランダム文字列(`key-`, `cl-`, `cmp-`, `vg-`, `v-` + `crypto.randomUUID()` の先頭12桁)。 プロファイル・提供者・LEDチェーンも同じ規則。PHY内の全ノードでIDを一意にする。 移動・並べ替え・reparentではIDを変えない。複製(コピー&ペーストを含む)は配下も含めて新しいIDにし、ELC・MAP・IDXへの参照は複製しない。 複製した範囲の中で閉じた参照(VariantGroupの `default`)は新しいIDへ付け替える。複製したキーはIDXの末尾へ足さず、未登録のままにする。 同じプロジェクト内のカット&ペーストはreparentとして扱い、IDと参照を保つ(削除+複製にすると T-15 で参照が消える)。 KLEの取り込みは毎回新しいIDを振る。 ### T-12 phyReference - `source`: プロジェクト内では `project:phy`。単独ファイルでは読み込んだPHYのファイル名(利用者がPHYを選び直せる) - `checksum`: PHY全体をJCS(RFC 8785)で正規化し、UTF-8のSHA-256を `sha256-jcs:` とする - 不一致は警告だけ。IDを付け替えず、参照の検証をやり直す。保存時に更新する ### T-13 version モックが出力する各層とプロジェクトファイルは `0.1.0`。読み込みは `0.1.0` だけを受け付ける(文書の例にある `1.0.0` は互換の約束とは扱わない)。 ### T-14 読み込んだ未知のフィールド 保持して書き戻す。新しく書き出すデータには追加しない。 ### T-15 ノードの削除 IDX・ELC・MAP・LEDチェーンにある参照を一覧で示し、同じ操作(1回のUndo単位)で削除する。 Variantを削除したときは、VariantGroupの `default` を先頭のVariantへ移す。子が1つになるVariantGroupの削除は、確認して止める。 ### T-16 検証の段階 - 保存を止めるもの: Schema違反、ID重複、参照先がない - 出力(`mock-target.json`)を止めるもの: IDXに未登録のキー、選択構成のキーの未配線・未割り当て、非排他キーの接続先の衝突 - どちらでも警告として一覧に出す。編集途中の状態は保存できる ### T-17 Undo/Redo プロジェクト全体のスナップショットで持つ。ドラッグ1回を1操作にまとめる。 ### T-18 IDXの初期の並び KLE取り込み時は、取り込んだファイルでのキーの出現順で `order` を1回だけ作る。手で置いたキーは作った順に末尾へ足す。 その後はPHYから作り直さない。IDXに未登録のキーは「未登録」と表示する。 `decal` と部品ノードは対象外、`ghost` は対象にする。 ### T-19 row/col の割り当て(Generatorのプレビュー) 出力設定に順序付きの `rowPins` と `colPins` を利用者が指定し、その添字をrow/colとする。 各接点キーの両端子が、片方は `rowPins`、もう片方は `colPins` に属することを検査する。満たさない構成(charlieplexing、direct)は「未対応」と表示して出力しない。 端子の `a`/`b` の順、キーの位置、IDXの順からは推定しない。 ### T-20 KLEの入出力の細部 - 入力は厳密なJSON(KLEの緩いJSONは読まない)。VIA定義の `layouts.keymap` は、KLE JSONとして幾何だけを取り込む - ラベルは欄の位置と空欄を保って保持する。`a` 等の属性の引き継ぎとリセットは入出力の処理で解決する - 書き出しは、同じ絶対角度のキーに共通の回転中心を使い、キーの順を固定する。座標は小数6桁に丸める(PHYの値は丸めない) - 書き出し時のバリアント選択は `output.variantSelection` を使い、指定のないものはPHYの `default` ### T-21 プロファイルと座標の単位 モックで編集できるのは、全プロファイルの `unitSize` が同じ場合だけ。違うものは読み込んで保持するが、編集不可と表示する。 理由: 親の座標系のUを、どのプロファイルでmmへ換算するかが決まっていない([discrepancies.md](discrepancies.md) D-6)。 ### T-22 MAPの割り当て - 未割り当ては `keymap` に要素がない状態で表す。`KC_NO`・`KC_TRNS` は明示の割り当てとして区別する - 同じレイヤーでの `keyId` の重複は禁止 - 新規MAPは名前 `Base` の空のレイヤー1枚から始める。レイヤー名は大文字小文字を区別し、MAP内で一意 - レイヤーへの参照は `MO(Nav)` のように括弧内にレイヤー名を書く。対象は `MO` `TG` `TO` `TT` `DF` `OSL` `LT(名前, kc)` に限る。専用の解析器で読み、`eval` は使わない - レイヤー名の変更は、参照を同じ操作で書き換える。参照されているレイヤーの削除は止める - 編集できるキーコードは、基本キー・修飾キー・`KC_NO`・`KC_TRNS`・上のレイヤー動作・修飾キー付き(`LCTL(kc)` 等)に限る。知らないコードは保持し、表示だけする ### T-23 キーコードの表示 QMKの表記をそのまま出し、基本キーだけUS配列の文字を添える。表示用の小さな対応表はUI側に置き、HSTのデータ形式としては扱わない。 ### T-24 疑似デバイスとの対応(後段・任意) MAP P-3 の問いを、モック用に次のように固定する。 - 出力のたびに「出力記録」を作り、選択構成・キーID↔出力番号↔row/col・レイヤー名↔番号を保存する。疑似デバイスは記録のIDを持つ - 書き込みは選択構成のキーだけ。選択外のバリアントのキーの割り当てはMAPに残す - 読み出した値は、記録にある選択構成のキーだけへ戻す。通信上のアドレスからPHYキーを推定しない - layout optionは疑似デバイス側で変えられないものとする。バリアントを変えたら新しい出力記録にする - 配線・IDXの対象キー・バリアント選択・IDXの順・レイヤーの順が変わったら記録を失効させる。座標やラベルの変更では失効させない - 「現在のMAP」「出力時のMAP」「最後に読んだ値」を分けて持つ。読み出しは差分を見せてから取り込む。自動同期はしない ### T-25 非排他キーの接続先の衝突判定 ダイオードがあれば、接続先を(アノード側のピン, カソード側のピン)の順序付きの組として比べる。ダイオードがなければ順序のない組として比べる。 理由: 順序のない組で比べると、Cr0wn60のようなcharlieplexingが常にエラーになる([discrepancies.md](discrepancies.md) D-5)。 ### T-26 MCUのピン名 提供者の `part` は1種類(RP2040)だけをモックに組み込み、ピン名(`GP0`〜`GP29`)を候補として出す。知らない `part` は自由入力にする。 提供者のIDに `.` を含めない(`PinRef` の区切りと衝突するため)。 ### T-27 reparentの計算 ワールド変換を使って `新しいローカル変換 = (新しい親のワールド変換)⁻¹ · 旧ワールド変換` とする。 仕様の式を、親が兄弟でない場合にも当てはまる形で実装する([discrepancies.md](discrepancies.md) D-7)。 reparent・reframeの前後で、絶対位置の差が1e-9U以下であることをテストで確かめる。 ### T-28 スナップ 移動(ドラッグ・矢印キー)はグリッドの刻みに従う。刻みはエディタの状態として持ち、候補は 1U・0.25U・0.125U・1/12U、初期値は0.25U。 サイズは0.25U、回転は15度刻みで固定する。いずれも操作開始時の値から刻む。 数値の直接入力はグリッド外の値も受け付ける。計算結果は丸めない。