# PHY座標モデル: 相対座標 + 回転中心パラメータなし ## 結論 - 各ノードは親から見た変換 (x, y, rotation) を持つ。絶対座標は保持しない - 回転中心のパラメータは持たない。回転軸は常に自分自身のローカル原点 - Key も Cluster も同じ変換を持つ。per-key回転のためにクラスターを作る必要はない - スナップ(0.25U / 15度)はローカル座標系での話 - w, h は Transform から分離する(親の変換を受けないため) ## 案の比較 ### 座標系 | 案 | 利点 | 欠点 | |---|---|---| | 絶対座標 | KLEとの往復が素直。保存値がそのまま最終位置 | クラスターのpositionと二重管理になる。階層が実質的に選択範囲の記録にしかならない | | 相対座標(採用) | クラスターの移動・回転が親1ノードの書き換えで済む | 畳む処理が要る。KLE再インポート時に逆変換で端数が出る | | 相対+絶対を併記 | 読み出しに変換が不要 | 二重管理の問題がそのまま残る | ### 回転中心 | 案 | 利点 | 欠点 | |---|---|---| | ノードごとに回転中心を持つ(KLE方式) | 任意のピボットを保存できる | グループ回転で全キーが同じrx/ryを共有する必要がある。移動のたびに全キー更新 | | 自分の原点に固定(採用) | パラメータが消え、式が Translate·Rotate だけになる | 共通ピボットを残したい場合はクラスターを作る必要がある | ## 根拠 ### 絶対座標を採らない理由 キーが絶対座標を持つ状態でクラスターにも position があると、同じ情報が2箇所に存在する。 クラスターを回すときにクラスターの角度を書き換えるのか配下の全キーを再計算するのかが定まらず、 片方だけ更新されたファイルが生まれる。元の保存形式でクラスターの position の意味が 書かれていなかったのは、この行き場のなさが未解決のままだったためと思われる。 また絶対座標を正本にすると、入れ子構造は「選択範囲の記録」以上の意味を持たない。 それならフラット配列 + clusterId の方が構造として正直で、階層クラスターの要求と噛み合わない。 畳んで絶対座標にする処理は KLE出力・PCB出力のためにどのみち必要。 絶対座標を正本にしてもクラスター操作のために逆方向が要るので、結局両方向を書くことになる。 ### per-key回転とクラスター数 平面上の剛体配置の自由度は、位置2 + 向き1 = 3。 ノードが (x, y, rotation) を持つならちょうど3自由度なので、どんな配置でも 全キーを同じ親の直下に並べて表現できる。キーごとに角度が違ってもクラスターは増えない。 当初 Alice を per-key回転の例として挙げたが、Alice は左右のアルファ部がそれぞれ一体で傾いた 2クラスターであり、per-key回転の例ではない(ユーザーによる訂正)。 代わりに GRIN系 の指摘があったが、実際のジオメトリを確認していないため保留。 上の自由度の議論は形状に依存しないので、結論は変わらない。 ### ピボットは編集操作の状態であってデータではない ピボットは「θを変えたとき何が動かないか」を決めているだけで、 結果として得られる配置は (x, y, rotation) で表現できる。 扇状配置のような共通ピボットは、エディタ側の操作として結果の数値を焼き込めばよい。 後から開き具合を編集し直したい場合だけ、その扇をクラスターにする(クラスター原点 = ピボット)。 ピボットを永続データとして持つと、KLE の rotation_x / rotation_y と同じものになる。 ### row/col への影響 放射状に並べるとrowの概念が崩れるのではないかという懸念があったが、 PHYレイヤーはrow/colを扱わないため問題にならない。 matrix情報は任意の付加情報で、正本はIDX/ELC側にある。幾何がmatrixに制約されることはない。 KLEでrowが崩壊するのは物理配置から論理的な行を推定しているためで、 その推定をやめることがレイヤー分離の目的そのもの。 ## 捨てた案 - 相対座標を正本にしつつ絶対座標をキャッシュとして併記する。二重管理の問題が再発する ## 未決のまま残したもの - KLE出力時に行ごとにまとめたいという要求。方法未検討のため未確認事項として残した - Key.profile を実体で持つか参照IDで持つか。今回の決定の範囲外なので元のまま Profile 実体を残した